バルス
バルス(東証一部2738)の髙島郁夫社長とラジオNIKKEIの番組で対談しました。
バルスは、インテリアや生活雑貨の小売を展開しています。 「リテール」・「プロダクツ」・「スペースクリエイション」の分野において、デザインを施すことによって創出された新たな付加価値を用いて空間を創り上げ、感性豊かなライフスタイルを提案しつづけることを事業としています。
具体的には、主力の「Francfranc」をはじめ、「About a girl by Francfranc」、 「BALS TOKYO」、 「J-PERIOD」、 「HERVE GAMBS」などを展開しています。さらに関連会社として、「amadana」というデザイン家電のメーカーの直営ショップがあります。売上比率は、インテリア、雑貨、小物の小売が97%、3%は家電事業や住宅事業です。
それぞれのブランドは、デザインというワードによって有機的につながりあってシナジーを生み出していく、いわゆるデザインコンツェルンを形成することを目指しています。
スローガンは「Value by Design」。デザインによってどれだけバリューを出していけるか・・・。デザインは、形だけではなく、使い勝手や使われるシーン等、広義のデザインで豊かさあるいは付加価値を出していけるか。
不況でモノが売れない時代に消費者にいかに訴えていくかその秘訣をたずねると、
「日常のことがどれだけ商品によって楽しくなるか、付加価値を出していけるかということがテーマ。まだ1,000円や2,000円で生活が楽しくなるのであれば買いたいという方が多くいらっしゃいます。」とのこと。
でも、100円ショップなどの低価格の生活雑貨も人気ですが・・・。
髙島さんは、「価格は、好景気不景気に関わらず、商品の一側面でしかない」と言います。
低価格・大量生産で色違いを次々出すという手法ではなく、ヒット商品が生まれても同じ商品を続けて大量に作らずに、新たなヒット商品をスピード感をもって開発していくことが肝心なのだとか。
よりデザイン性を高め、質を高め、リーズナブルで付加価値の高い商品開発をさらに進めていくことにドライブをかけていくことで更なる成長を図ります。
また、今後はリアルフリートの家電にも注目です。世の中にない家電を作っていくことを目標に掲げています。5月22日からamadanaブランドから小型のムービーカメラ「SAL」が発売される予定です。
これまでのムービーカメラは高度な技術革新を伴って開発されることが多く見られましたが、「使いやすい」ことをテーマにして小型で楽に使えてみんなで笑顔を共有できるようなムービーカメラを作ったそうです。
家電は次々と高スペックなものが出てきますが、「そこまでの高スペックが本当に必要?」と私自身も思うことがしばしばあります。
(例えばデジカメ・・・。新商品はいつも魅力的ですが、高スペックだから良い写真が撮れるとは限りません。
デジカメの開発競争の一方で、トイカメラと呼ばれるプラスチックレンズ等の低品質レンズを搭載し、絞りもシャッタースピードも限定されているような超・低スペックのカメラが女性を中心に人気を集めています。)
今後、どのような魅力的な製品で私たちを楽しませてくれるのか、世の中を楽しくするのか、期待したいと思います!
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