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2006年12月31日 (日)

フィギュアスケート解説者に望むこと

フィギュアスケート解説者に望むこと

知識の豊富さはもちろんのこと・・・。

第一に、スケートを心から愛でることの出来る人であること。

スケートが好き<自分が好き

というのが伝わるようでは解説者として最適とは言えない。

せめて放送中だけでも

スケート>自分

であってほしいし、純粋にスケートを愛でて欲しいのだ。

そして、できる限りフェアな視点でスケート選手を評して欲しい。

それが出来ずに、自分以外の選手を明らかに見下している解説者は、たとえどんなに輝かしい記録を残したスケート選手であったとしても、解説者としては適していないと思う。

そんな解説者の心無いコメントは聞くに堪えない。

また、解説者が必ずしも、スケート選手である必要は無いと思う。
良いスケート選手が良い解説者になれるとは限らないからだ。

ましてや、出場している選手に対する競争心や現役時代の栄光やプライドに由来する虚栄心が見え隠れするようでは興ざめだ。(「現役選手時代はとても好きな選手だったのに、実はこんな人だったんだなぁ」と見たくない一面を見てしまったことを非常に残念に思ったりもする)。

スケート選手、あるいは元・スケート選手であったとしても、出場選手を敬う気持ちを第一に持って欲しいと思う。

時に厳しいコメントがあっても良い。当然、辛口のコメントもあるだろう。
だが、根底に選手に対する敬意を持って欲しい。

自己愛がスケートへの大きな愛よりも強く出てしまい、選手に対する敬意がないのであれば、その人の口から発するのは「辛口のコメント」などではなく、単なる皮肉や悪口となってしまう。

ちなみにワタシが好きな解説者は佐野稔さんと佐藤有香さんだ。

明るくユーモアのある佐野さん、冷静で客観的な佐藤さんとそれぞれカラーは違うが、二人に共通することは、知識が豊富であり、それを過不足無く視聴者に伝える力を持ち、何よりもスケートへの深い愛がある。

二人の解説は試合をより楽しい深いものにし、時として発せられる辛口コメントの根底にはスケートと選手に対する愛が感じられる。

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コメント

フィギュアの世界だけじゃないっすね。プロ野球の世界でも同じです。
特に、地上波のチャンネルの解説者は、パ・リーグの事を知らなすぎるし、馬鹿にする傾向があります。チャンネルによっては、実況(アナウンサー)もです(←何様だと思ってしまいます)。
また、パ・リーグに関しては、チームに密着している放送局などは、実況が、相手チームを馬鹿にしすぎる傾向があります。
こういう、解説者と実況は、聞いていて非常に気分が悪いです。
相手より、まず、自分自身を貶めているという事を自覚した方がいいでしょうね。

投稿: m-oouchi | 2006年12月31日 (日) 10時22分

☆oouchiさん
仰るように恐らく地上波で放送されているスポーツ全般に言えることなんですね。
確かに、解説だけじゃなく、実況も選手を見下していることがありますよね。
「自分でやってみれば?」なんて思ったりします
(^^;)

来年もヨロシクです!
良いお年を♪

投稿: takako watanabe | 2006年12月31日 (日) 19時56分

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