世界映画遺産<『羅生門』>
黒澤明監督が亡くなって10年目の今年、代表作『羅生門』を保有する角川映画株式会社は、角川文化振興財団と米・映画芸術科学アカデミーおよびフィルム・ファウンデーションより復元費用の助成を受け、米映画芸術科学アカデミーと共同でデジタル復元を行いました。(米アカデミー並びにフィルム・ファウンデーションとの共同事業およびデジタル復元は日本映画として史上初の試みなのだとか。)
半世紀以上前の作品がデジタル復元によってまさに「不朽」に。
先週末、一般公開に先駆けて行われた東京国際映画祭の特別上映会に行って来ました。
これまで黒澤監督作品をスクリーンで鑑賞したのはカラー作品ばかりで、白黒作品を大スクリーンで観るのは初めてだったのですが、(テレビ画面で観るよりも遥かに素晴らしい)光と影、構図・・・始めから終わりまでその美しさに圧倒されました。そして、三船敏郎さんや京マチ子さんの放つ輝き。
作品に関しては、私のような者が評する言葉も無いほどのまさに「名作」ですが、本当に素晴らしい作品をスクリーンで鑑賞する機会を得たことに感謝します。
映画界だけでなく、多くの芸術家に多大なる影響を及ぼしたこの作品。
半世紀以上たった今も、その価値は失われていません。
(むしろ、今だからこそ、その圧倒的な価値が際立っているように思います。)
こうした芸術作品を映画館の大スクリーンで観られることは本当に幸福です。
世界映画遺産と呼ぶべきこの作品を一人でも多くの方に映画館で観ていただきたいと思います。
11月29日(土)から角川シネマ新宿にて公開!
是非是非、みなさんご覧ください。
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