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2009年9月16日 (水)

『木枯し紋次郎』HD鑑賞会

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「あっしにはかかわりのねえこって……」流行りましたね~。真似した方も多いのでは?!

365日“時代劇”だけを放送する「時代劇専門チャンネルが、10月からハイビジョン放送の「時代劇専門チャンネルHD」を開局。 この開局を記念して、市川崑監督×中村敦夫主演の名作TVシリーズ「木枯し紋次郎」の放送が決定! テレビ放送に先駆けて行われたハイビジョン試写会(@神保町シアター)。70年代生まれの敏腕ドラマプロデューサーTさんをお誘いして行ってきました。

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試写会の司会には、時代劇研究家のペリー荻野さんが登場。(荻野さんは懇親会にも参加されて色々な裏話も聞かせてくださいました!)

本当に楽しく、番組のことや当時のテレビ&映画業界の時代背景などを解説してくださいました。

☆時代劇『木枯し紋次郎』(原作・笹沢佐保、監督・市川崑、主演・中村敦夫、主題歌作曲・小室等)の放送が始まったのは、1972年1月1日。

なんと、元旦スタートの番組だったんですね。局内でも勧善懲悪ではない暗い感じのドラマが正月放送とはいかがなものかという意見もあったそうです。しかも当時夜10時半からという時間帯は深夜枠と捉えられていたそうです。

主演は当初、田宮二郎さんや沢田研二さんの名前も挙がっていたとか……。驚きの事実!

市川監督には頭の中に明確な絵コンテがあって、大きな笠から顔がちゃんと見える(!)というのも当時無名に近い新人の中村敦夫さん抜擢の決め手のひとつだったそうです。(中村さんが丸顔だったら人生変わっていたかも?!)それにしても、あらためて観てみると考えられないほど巨大な笠ですね~。

大映が撮影途中で倒産してしまったことなど、さまざまな偶然も重なって出来た奇跡のような番組だとペリー荻野さんが話していました。

☆さて、1972年のテレビ放送から37年の時を経て、ハイビジョン映像で生まれ変わった映像。

ハイビジョン化には手作業のフィルムチェック、クリーニング、カラー補正やゴミや傷の修復作業などを経て仕上げられたそうで、ドラマ本編放送前にその工程を紹介する映像が上映されました。

また、市川監督は青みがかかった色にもこだわりがあったそうで、比べて見るとオリジナルと修復後の映像では色味にも違いがありました。

HD化された映像は肌の質感などの表現がとてもリアルで鮮明な表現ですが、山や川や水辺などの自然は青みがかかった映像の方がしっくりくるような気もしました。どちらが好きかは分かれるところかもしれません。個人的には、HDの品質で、オープニング映像と一話のラストシーンなどはオリジナルのように青みがかった色味が観たかった気もします(^^)

☆カメラワークや構図など、今あらためて見るととても斬新に感じました。

ご一緒した70年代生まれのドラマプロデューサーTさんはしきりに「斬新だ~」とつぶやいていました。「主役のセリフが少ない!」とも。

☆芥川隆行さんのナレーションは本当に素晴らしいですね。

今聞いても全く褪せることのない魅力を感じます。

☆第一話のゲストは小川真由美さんなのですが、まぁ艶やかなこと!

市川監督は「ブリジット・バルドーになれ!」とおっしゃったとか(荻野さん談)

髪型、メイクはまさにバルドー。

衣装は着物と帯の色柄、そしてコーディネート、着付け、もうあっぱれというほどコケティッシュです。

あぁ、写真が無いのが残念。気になった方は是非放送でチェックしてみてくださいませ。多くの方があらためてその艶やかさに驚くと思います。

☆火野正平さんがチンピラ役で出演されてました。

クレジットには名前が無かったような……と思ったら、当時は「二瓶康一」という芸名だったのですね。出演時間はそれほど長くないのですが、やっぱり当時から独特の魅力、キラリと光る色気がぱっと目を引きますね。

懇親会でも「火野正平さんが出てましたよね!」と参加者同士で盛り上がりました。

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試写会終了後の懇親会は、神保町シアター近く、昭和24年創業の老舗喫茶店「ラドリオ」にて。

昭和の香りの素敵なお店でした。

そして、参加者の皆さん、会話がマニアック~(笑)

市川監督や中村敦夫さんの作品や、当時の時代劇についてなどなど。

時代劇&映画が大好きな方ばかり。

ペリー荻野さんにもあれこれ質問ぜめ。

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参加者からひっぱりだこのペリーさんと一緒に♪

「ちゃんと性格良さそうに写ってますか?」とペリーさん(笑)

とても気さくな方で、時代劇に造詣が深い人にも、そうではない人(=ワタクシ)にも興味深い話を沢山してくださいました。

監督、美術さん、役者さん、様々な方に直接取材されていて、「へぇ~~~」と思う話が次々と。とにかく話題が豊富なペリーさんでした。

いや~、アットホーム(&マニアック)な楽しい試写会でした!

当日お目にかかった皆様、お世話になった方々、ペリーさんに感謝。

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名作・傑作が揃った時代劇専門チャンネルもチェックしてみてくださいね(^^)

http://www.jidaigeki.com/

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コメント

初めまして、こんばんは。
37年前の13歳、リアルタイムで紋次郎に惚れ込み、原作も読みあさっていたお夕と申します。
最近また紋次郎にはまりまして、ブログを細々とやっています。
鑑賞会に行かれたんですね。羨ましいです。
HD化されて一層映像美に酔いしれそうですね。紋次郎の生き様のかっこよさにも、若い方々が気づいてくださると嬉しいです。
拝読できて良かったです。
記事にしていただき、ありがとうございました。

投稿: お夕 | 2009年10月 1日 (木) 23時51分

お夕さま
はじめまして!
こちらこそご覧頂き&コメントを頂きましてありがとうございます。
試写会、かなりの応募数だったそうです。
応募した日のくじ運が強かったのかも(^^;)宝くじは全然当たらないんですが(苦笑)
オリジナルの色味やフィルム独特の味わいも良いですが、HD化は新鮮でした。
私も放送当時リアルタイムで観ましたが、子供だったので「何だか暗い話だけれど、とても印象的なドラマ」という記憶でした。当時は紋次郎の生き様を理解できる年齢ではなかったので、今回あらためて気づいたことも多かったです。
ストーリーだけでなく、構図やカメラワークも含めて今のドラマには無い魅力がありますね(^^)

投稿: 渡辺タカコ | 2009年10月 2日 (金) 23時51分

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