北京五輪閉幕&感動場面ベスト3
これまでで最も長く感じた五輪も終了。何故だろう、ライブ感の無いライブが多かったように思う。開会式やら閉会式やら。(演技者に危険が及ばないのか?!と心配になるシーンも多かった。きっと何度もチェックして安全は確保しているのだろうが。)
日本人選手に対するのブーイングの嵐など(一部報道によれば「殺!」と叫んでいたらしい)、見ていて悲しくなるシーンも多かったが、あのようなブーイングを快く思わない中国の人も多かったはず。少なくとも、ワタシがこれまで旅先で出会った人たちは・・・。
☆さてさて、今回の五輪にはもろもろ思うところあれど、選手達の活躍には(素直に)心動かされることが多かった。気付くとテレビの前で(届くはずの無い)声援を大声で送ったり、つい感涙してしまった試合もあった。ライブ感が・・・などと書いたが、こうした試合はまるで自分の親戚が出場している感覚さえ覚えた。
私的・北京五輪感動シーンベスト3を挙げるとすれば。
☆柔道女子78キロ超級決勝
塚田真希選手。
涙が止まらなかった。
多くの選手が想像を絶する練習を積んだ上で全力で闘っているのだと思うが、
塚田選手の場合、「全力」を上回る「全身全霊」。
その「全身全霊」が伝わる映像の力を改めて感じたりもした。その場の空気や汗のにおいさえ伝わってくるようだった。
これまで過去に見た様々なスポーツ競技、試合の中でも特に感動的だった。
超一流の選手が血のにじむ鍛錬を重ね、全身全霊で闘っても負けることがある。世界は広い。
決勝に負けた後の塚田選手の笑顔がまたワタシの涙を誘った。
「爽やかな人」ってこういう人のことを言うんだなと思った。
あざやかで、すがすがしく、天晴れな人。
☆ソフトボール決勝
超人的な守備、上野選手の力投。鳥肌が立った。
ボソボソ独り言をつぶやくように、時に祈るように解説をしていた宇津木さんが、勝利の瞬間絶叫したのも感動的だった。
☆陸上男子400メートルリレー決勝
スタート前に朝原宣治選手の顔が映った。
一分の隙も無く、しかし柔らかく涼しい顔だった。
さんざん稽古を積んだ舞台、五輪決勝という千秋楽の幕が開く直前の素晴らしい表情だった。
彼の選手人生がにじんでいた。
走る前から泣けてきた。
自分がその場にいてカメラを持っていたら、この瞬間が最高のシャッターチャンスだと思った。
勝利を掴んだ瞬間、「やっぱり」と思った。(後だしっぽいけどね)
以上、今回のオリンピックの感動場面ベスト3。
☆もう一つ・・・。
オリンピックおじさんこと山田直稔さん。
報道によれば、日本人選手に対する酷いブーイングなど、あまりの応援マナーの悪さ&大気汚染の酷さに耐えかねて、極秘途中帰国をしていたらしい。(これまでこんなことは無かったそうだ)
山田さんのHPを読んでみて、どんな気持ちで選手達を応援していたか、北京五輪応援にどんな気持ちで臨んだかを知り、心揺さぶられるものがあった。(異例の途中帰国という事態と合わせて考えると尚更である。笑顔の応援を貫いてきた山田さんだからこそ、心痛めることが多かったのではないかと思う)
これが最後などと言わず、まだまだ続けて欲しい「応援人生」。
心の底から誰かを応援するって素晴らしい。
その声援が本人に直接届いても届かなくても・・・。
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