7月10日、「PHaT PHOTO」付録ピンホールカメラzebraを使った撮影会に参加しました。このイベントは、再開発により姿を変える「下北沢」の町並みを、zebraを使い写真に残そうというイベントで、「フォトマチプロジェクト」という、「PHaT PHOTO」読者たちによって主催されたもの。参加者は約150名・・・。で、その一日&もろもろを綴ります。
★参加者多数のため、集合場所は代々木公園に。「PHaT PHOTO」編集長のテラウチマサトさんによるピンホール写真講座が開かれた、ようです・・・。え~。実は私、寝坊して、直接撮影場所の下北沢に行きました。
駅前のマックで腹ごしらえしながら、加山先生&仲間を待ち伏せすることに。フィレオ・フィッシュに噛り付いた時、下北沢駅の階段を下りてくるメンバーたちを発見。よかった・・・!と、安心し、喜んだのもつかぬま・・・。
2~3枚写真を撮っていたところ、気付けば仲間を見失い・・・。ついに撮影終了まで会うことはなかったのだ(涙)
★しかし、「犬も歩けばzebraにあたる」下北沢。
あちらこちらでゼブラを手にした人々に出くわす。
「こんにちは」
「いいの撮れましたか?」
まるで登山者同士のごとく挨拶を交わす・・・。
圧巻はDPE屋「55ステーション」。
ここは峠の茶屋か!?
55ステーション受付待ちで並ぶ人の手には白いゼブラが・・・。55ステーションがパンクしておりました。しかも、手動「送り不良」フィルムばかり(苦笑)
この日に出勤した人、気の毒ですね。歩合制でなく時給だったらかなり同情します。
「55」なのに90分待ち・・。90分でも撮りに行ったら出来ていなかった。「100ステーション」である。
もう一軒のDPE店は4時間待ち「240ステーション」状態になっていたそうです。
両店とも、この日は7月の売り上げ1位は間違いないでしょう。
従業員の皆さま、お疲れ様でした。フィルムカットのご苦労、お察しいたします。
★撮って、撮って撮りまくり、暑さに気分が悪くなりかけた頃、撮影時間終了。
結局36枚撮り7本撮りました。
★撮影会の後は下北沢駅南口「T.G.I. Friday’s」で貸切パーティ。(この店は確かワタミの・・・さすがはワタミ社長の渡邉美樹氏と親交の深いというテラウチマサト氏・・・)。
広い店内だったが、それ以上に参加者の人数が多い。
座る場所が見当たらず、加山センセイに従いクラスの面々はセルフサービスの料理が置かれるテーブルに陣取る。「席が無いよ~」ということで座ったのだが、新たな料理は目の前に置かれるし、色んな人が料理を取りにやって来るので実は特等席でしたね~。加山センセイ!
★パーティーには、ハービー山口さん、野村浩司さん、信藤三雄さんがいらしていた。
そしてパーティでは「想定外」の嬉しい出来事があった。
「特等席」にハービー山口さんがいらっしゃり、隣に座られ・・・。この日撮った写真を見て頂いた。何と言う幸運。しかも、フィルム7本分、全カット眼を通してくださり、コメント、アドバイスをして頂いた。その間、隣で「この人ラッキ~だよ」、「ありえないよ」、「すげ~ラッキ~」とつぶやく加山センセイ。
この日は果敢にも針穴で人物も沢山撮ったのですが、当然ブレブレ。
しかも35ミリなので中判に比べ解像度悪し・・・。やっぱり針穴で人物は難しいな・・・と思っていたら、ハービーさんに、
「撮りたいものが明確に眼に飛び込んでくるいい写真だね」
「こんなに沢山撮ってるあなたも偉いが、長時間じっと撮らせた被写体も偉い」
「よく3秒間この人たちは笑顔でいてくれたね」などと、講評して頂いた。ブレブレだったけれど、とにかくチャレンジしてみて良かったなと思った。
そして、ハービーさんからプラスのパワー(波動のようなもの)を頂いた。
ハービーさんに写真を見て頂いて感じたことは、
●(機材はピンホールとは限りませんが)人物にもっと積極的にチャレンジしてみたい。
●常に撮りたいものを自分自身の中で明確にし、それを写真にする。
●ピンホールで「太陽にチャレンジ」してみよう。
●ハービーさんの人柄に触れ、いい写真を撮るということと、人生と写真などということも考えたのでした。
それから、キャパの話を持ち出し、被写体に近づく大切さを教えていただいたり・・・。ハービーさんにあれこれ質問したいこともあったのに、ハービーさんの発する言葉にひたすら聞き入り、「はい」、「ありがとうございます」しか言葉が出てこなかった(笑)それでも十二分にハッピーでラッキーなのでした。感謝感謝。
★ゼブラ用にフィルターを7色作っていったのですが、(マウントにカットしたセロファン紙をはめ込んだ)これが仲間の話題を集めました(やった!)
我ながらアイデア賞なのではないかと(笑)。見た目も可愛いですよん。
ちなみにフィルター使用作品については、ハービーさんからは「チャレンジは面白いけど、フィルターは好き嫌いがあるね・・・」と、撮った中で3カットは「これはフィルター使って成功だね」というアドバイス(つまり他の作品は使わない方が良かったって事ね・笑)
炎天下の4時間の撮影→パーティ→飲み会と・・・、家に着いたときには意識を失う寸前でした。
★ゼブラが一台、熱と湿気で(汗で?)壊れました。紙製のつらいところ・・・。
手荒に使ったり、気象条件によっては、耐用年数がかなり短そう。
もっともそんな予感はあったのでもう一つ作って持って行きました(笑)
この日も、写真がますます好きになった一日でした。
被写体になってくださった皆さま、下北沢の皆さま、先生方、「PHaT PHOTO」編集部の皆さま、ハービーさん、55ステーションさん・・・沢山の方々、本当にありがとうございました!そしてお疲れ様でした。